あまり気持ちよくないニュースが目に入ったので、一言苦言。
住宅ローン破産者が増えているという。
そして、今後もその数は増えるだろうと予想されている。
背景は、金融モラトリアム法の終焉。(・・・だけが理由ではないと私は思うのだが)
おそらく、大多数の人にとって、マイホームは「人生最大の買い物」だろう。
誰しも、幸せな生活を夢見て手に入れるはずである。
その夢が悪夢に変わろうとしている。
「日本版サブプライム問題」発生となるのか。
いや、ならない。
それは、非道とも言える金融機関の貸し剥がしが行われているからだ。
その代わり、返済地獄で息絶える人が溢れかえる。
金融モラトリアム法。
先般の記事でも触れた、いわゆる中小企業金融円滑化法
この中は住宅ローンも含まれる。
リーマンショック以降、貸し渋りが続く金融機関にとって、
唯一の矛先は個人の住宅ローンだった。
各社競って低金利を打ち出す。
確信はもてないが、審査も比較的緩くなっていたような気がする。
勤続年数Ⅰ年でOK、頭金なし、なんて堂々と言ってたくらいだから。
空前の低金利時代、念願のマイホームを手に入れる絶好のチャンスだ。
ところが、とたんに手のひらを返された。
やはり、これが金融機関の本音なのか。
法の期限が切れると、とたんに回収に走り出す。
少しでも高く売却できるようにと、任意売却を望む借り手の言葉には耳も傾けない。
とにかく一刻も早く回収だ!
と、さっさと競売にかけ、二束三文で落札。
借り手に残されたものは、払い切れなかったローン残債だけ。
お金を借りるということに対して、借り手がその支払い責任をきっちり認識することはもちろんのこと、借りすぎないことは常識。
将来何が起こるか分からない時代、万が一収入が途絶えても半年から1年くらいは、自足で生活できるだけの蓄えは確保しておく必要はある。
しかしだ。
貸す側にも責任がある
と私は思う。
一言苦言したいのは、金融機関自らが審査し、借り手の人物を信用したから貸したにも関わらず、借り手の人生を地獄へ落とすようなやり方は、いかがなものか。
返済能力がなかったとするなら、審査の方法に問題があったと言われても仕方がない。
その責任は、貸し手側だ。
中には十分な返済能力を持ちながら、ちょっとした事故に見舞われ、数ヶ月の返済遅れで自宅を奪われた人もいるという。
もし、こういったことが行き過ぎると、金融機関が信用を失う日が来るだろう。
貸し倒れで潰れるリスクを回避する気持ちは分かるが、信用を失えば、誰もお金を借りなくなる。
むろん、お金を預けることも。
「よう、越後屋、・・そっちのほうが、お前さんの身を潰すはめになりますぜ」
話は変わって、昨日淡路島で震度6弱の地震。
死者は出ていないようだが、前回の経験で災害に対する構えが、自然と身に付いている。
日本はやっぱり地震国。
災害時の冷静な判断と行動、これスゴイと思う。
それでも多くの建物に被害が出た。
怪我をされた方、心よりお見舞い申し上げます。