天下り財団法人とソフト開発会社がぼろ儲けする法改正

 

実務者にとって、法律や規制が変わることは、厄介なことこの上ない。

どの業界においても法律の壁はあるけれど、建築の世界もまた、法律と規制に縛られた窮屈な世界の一つだ。

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日本ではあらゆるプロダクトにおいて、省エネ開発が進んでいるが、建築の場でも省エネというキーワードが頻繁に現れ、そしてこれに対する規制というか対策措置が、こと厳しくなっている。

今まではかなり大規模な建築物にしか課せられなかったのが、数年前より小規模建築までも規制対象となっている。

延べ床面積300㎡以上というから、ちょっとした3、4階建て程度のちっちゃなマンションも該当してしまう。

 

さて、時代を遡ること34年。

日本ではオイルショック以後、省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)という法律が生まれた。

文字通り、エネルギーを合理的に使いなさいよ、という趣旨。

で、制定から現在に至るまで、幾度となく改正が行われてきたのだが、今回またまた、改正となった。

 

記述のとおり、省エネに対して一定の対策をしなければならなくなった建築現場において、一定の基準をみたしてますよ、という届出をお役所さんへ出さないといけない。この手続きをせずに造ってしまうと、ちゃっかり罰則もあるのでなおざりにはできない。

が、面倒なことに・・・いや、これ、実に面倒なんだが、簡単な書類で済まないのだ。

相応の省エネ性能の計算して、図面を添付して・・・、実務側としてはかなりの労力強いられる。

 

んで、こともあろうに、今回の改正でこの計算手法が変わるというのだ!

マジでやめてください、そういうの。

やってる側の身にもなっておくれ。

いろいろなプログラムソフトとか、エクセル計算書式がぜーんぶパーですわ。

これらのもの、手計算でやれる代物ではない。

それこそ、何日かかるか分からない。

 

こんなん、天下り財団法人とソフト開発会社がぼろ儲けじゃね??

と穿った見方をしてしまう私はヘンですか???

 

規制が新しくなりましたので、講習会開いて説明しまーす!

といって受講料ちゃっかり徴収して、おまけにこのソフトで簡単に計算できまーす!

といって、紹介する。もちろん無償で配布してくれるわけではない。

勝手に法律変えといて、ツケはこっちかいっ!

 

なんというか、その・・・

省エネですって、わんさか書類の提出求めたり、改訂のたびに計算ソフト開発してばらまいたり、

省エネのために無駄なエネルギー使っているような気がするんですけど。

 

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