モナリザは微笑む

 

ルーブル美術館の歴史は、フランス革命まで遡る。

元々は王室要塞の目的で建設されたルーブル城であったが、ルイ14世がヴェルサイユ宮殿を王宮として選んでからは、王室美術コレクションの収蔵が主な役割となった。

ルイ16世が投獄されたあと、ルーブル宮殿に所蔵されていた王室美術コレクションは、国有財産となり、一般展示されるようになった。

その後、ナポレオンが実権を握るようになると、彼がヨーロッパ諸国から略奪した美術品を収蔵するなどして、一時「ナポレオン美術館」と改名したこともあったが、ナポレオンの失脚とともに、また「ルーブル美術館」へと戻る。

 

かれこれ、20年近く経つのか。

初めてパリを訪れたときの印象は、現在か過去かを錯覚してしまうといったらいいのか、自らがタイムスリップしている感覚といったらいいのか、街の至る所に歴史の重みを感じた。

 

一応、ミーハーな私はルーブル美術館にも足を運んだ。

(なんとそこで、飛行機で隣りに座っていたマダムとばったり出会うのだが)

 

ルーブル宮殿の中庭にはガラスのピラミッドが設置されている。

地下からこのピラミッドを通して、ルーブル宮殿が見える仕掛けだ。

この案は、さんざんすったもんだ議論されたらしいが、結局今はその光景がルーブル美術館の顔みたいになっている。

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朝一で入場して一日中見て回っていたような気がする。

とにかく、気絶しそうなくらい広かった。

当時のフランス王室の権力を象徴しているかのように。

 

しかしながら、やはり当時の建物は現代の設備にはかなわない。

膨大な数々の美術品が収蔵されてはいるものの、それらの展示状態は、現代美術館でみるそれらに勝るものではなかった。

スポット照明の当て方、光の明るさ、室内とスポットのバランス、

だだっ広い空間に、所狭しと並べられている彫刻の数々・・・。

(20年経った今は、変わっているのかもしれないが)

そう、かの有名なモナリザも、人だかりがしていなければ、通り過ごしてしまったかもしれない。

画一的な天井照明が照らされる室内の、膨大な数の絵画の中に紛れて飾ってあった。

 

そのモナリザを照らす照明が、新しくLEDに変わるらしい。

ちなみに東芝製。

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私見ではあるが、そこそこの大手メーカーで性能に大差はないと思っている。

出始めた当初からすると、随分性能も上がったし、大量生産で価格も下がった。

 

我々がLEDを使う目的は、何と言ってもそのエネルギー効率だろう。

白熱球や蛍光灯と比べて消費電力が低く、遥かに寿命が長い。

普通に使って、軽く10年は持つ。

(メーカーとしては、交換回数が減るのであんまり歓迎されないのかもしれない。だから、パナソニックが直管型LEDをなかなか作ろうとしなかったっていう噂ww)

 

話がそれたが、フランスは原発大国。

そして、ガスよりも電気が安く、豊富に電気を使う。

日本で省エネ省エネって騒いでいるのが、信じられないくらいだ。

まー、だからわざわざ、消費電力の少ないLEDにする必要性もなかったのかもしれない。

 

ただ、LEDの特徴はそれだけではない。

変色の原因となる紫外線を発しない。

そして、演色性(自然光で見た時の色合い)に優れる。

今、店舗や美術館で盛んにLEDが採用されているのも、こういった理由がある。

 

だから、美術品などの展示品には、ぜひともLEDを取り入れてほしい。

(言っとくけど、メーカーのステマじゃありませんぜ!!)

 

そう、ただただ、モナリザに、いつまでも美しく微笑んでほしいから(涙)

 

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