かつて、日本が高度経済成長の真っ只中にあったころ、女性が結婚相手に求める条件として男性のステータスが最も重視されていた。
いわゆる3高ってやつね。
高収入、高学歴、高・・・何ダッケ? 忘れた。
が、それも今は昔。今どきそんなこと言う人はまず見かけない。
そもそも、女性のほうが高収入だったりするわけで。
ちょっと興味をそそられたこの記事。
彼女達もやはり、男性のステータスの高さを重視していて、そのステータスを位置づけるのが不動産(住宅)の所有ということらしい。
住宅を持っていない男性は、お嫁さん探しに苦労する。
厳しい社会なのね、チュウゴクって・・。
中国男性が必死に住宅を取得しようとするおかげで、男性比率の高い都市の不動産価格が高騰するっていうから相当なもんだ。おかしな不動産市場になるわな。
しかし、いまや中国でも、男性より稼ぎのよい女性は少なくない。
男性優位の社会の中で、そうした彼女達は必死に自らの富と権利を守ろうとする。
住宅取得を条件に結婚に踏み切った女性は、住宅ローンの頭金を用意し、不動産を共同名義にしようと申し出る。
不動産の共同名義なんて、日本じゃ極々普通のこと。
しかし、中国男性にとっては、「共同」ということすら、プライドを傷つけらた気持ちになるらしい。
もっと言えば、男性側の家族がそれを許さない。
たとえ、住宅取得のために、女性側が多額のお金を出していたとしても、だ。
住宅ローン契約は夫名義で夫が支払う格好になってはいても、その裏で家計の大部分を女性が負担する、そんなカップルもめずらしくないという。
表向き、不動産を所有しているという、男としてのステータスというかメンツというか、
そういったものを守るために、陰で妻が家計を支える、男性優位社会の哀れな構図とでも申し上げようか。
ここで、どうしても理解できないのが、そんなにプライドを傷つけられるのがいやなら、自分より収入の低い女性と結婚すりゃいいじゃん、って思うんですが。
そこまで、優秀な女性の割合が増えてるってことなんでしょうかね。
それとも、女性の力を借りてでも、不動産を所有しているというステータスを持ちたいのでしょうか。
女性のほうも、そんだけ収入あるなら、男性に頼らずとも自分で買えるじゃん、って思うんですが。
が、これがお国柄とでもいうのでしょうか。
結婚が一種のブルジョア的なものとして捉えられている国では、恋愛云々よりもなによりも前に、結婚しなくてはならない、というヘンなプレッシャーが若者達を駆り立てる。
結婚=ゴール(一定の到達点)という考え方なんでしょうな。
不動産も然り。
ステータスを顕すモノサシになっている。
確かに、それはあながちウソではないけれど、でもなんか違う。
マイホームを必要とし、本当にそこに住みたい、その不動産を気に入ったから買う、そういう本来の動機が欠如しているのだ。
結婚ももちろんそうだけど、人間本来の動機が欠如したところに、良い不動産市場は生まれないし、良い住宅建築も生まれない。
・・・とボーンヤリ考えてみました。。。。