インフレと不動産、もひとつおまけに賃貸市場

 

シナリオ通りと言いましょうか、このところの不動産市場は活況を呈しております。

不動産価格の上昇を見込んで、売り控える気配も見え隠れ。

よっしゃ、そんならワレも大家に転身か!

と、はやる気持ちを抑えつつ・・・。

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不動産は実にゆっくりとした動きをする。

世の中の景気動向に一歩遅れたようにゆっくり大きく動くのだ。

年初来のインフレ期待から、徐々に不動産に波が押しよせてきてはいるものの、

今は不動産価格そのものが押し上げられているといった状況で、まだ賃料にはさほど影響が出ていない。

 

至極自然なことではあるが、賃料の上昇圧力は市場の景気が実体経済に反映して始めて生じる。

要するに、高い賃料を払えるだけの所得の上昇が必要なのだ。そりゃそうだ。

んで、今はまだその域には至っていない。

必然的に、利回りは低下する。

 

不動産は固定資産。

なので、不動産投資の王道は一時的なキャピタルゲインではなく、継続的インカムゲインを得るところにある。定説ですが。

そう、長く保有して大事に育てていくものなんだナ。

 

こういう視点に立つと、賃料相場の行方は無視できない。

実体経済が上向けば、賃料上昇は期待できるだろう。

が、今ひとつ不透明要素となっているのが、2015年からの相続税改正。

この相続税の節税対策として盛り上がっているのが賃貸アパート・マンションの建設。

更地もしくは自宅の不動産を賃貸用とすることで評価額を下げる狙いがある。

 

基本、不動産も賃貸も、需要と供給のバランスで価格は決まる。

建設会社が、賃貸アパート建設で大忙し、フーフー言ってる現状をみると、やや供給過多に陥るのでは?と懸念される。(やたらめったら、賃貸経営を勧めるあのコマーシャル、どうかと思うんですがね。。)

それこそ、人口増加でもないと。。。

 

需要と供給のバランスがとれて、本格的な実体経済の上昇に繋がれば、不動産市場の大きな波に乗れるでしょうが、そうでなければ、一部の地域を除いて高値掴みになる可能性もあるわけですな。

今後の市場の推移、しかと見張っておかねばならんですぞ。未来の大家さん。

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