酒造家が創ったサントリーホールに酔いしれました。

 

 

柄にもなく・・(そう言わんでくれ)

クラシックを聴きました。

世界一美しい響きを奏でるという噂のサントリーホールにて。

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こう見えて、ワタクシ、幼少時代はピアノを弾いておりましたし、ハイスクール時代は吹奏楽部なんぞに所属しておりまして、えー、見かけによらず、ちと高尚なる音楽に触れておりましたのよ、オホホ。

週末はコンサートに出かけて音楽鑑賞するのが何よりの楽しみで・・・ウソです。前半はホント。

 

サントリーホールでのコンサートチケットを貰ったので、まー、こういう機会でもなきゃ、一生入ることもなかろう、と思って聴いてきました。

 

いや、正直驚きました。

言葉を失いましたわ。

噂はウソではない。たぶんね。

世界一かどうかは知らんが、音響効果は、たぶん世界有数と言えるのではないでしょうか。

 

音響設計にはあまり詳しくないのだが、こういったホールというのは、最適な残響時間と反射音が命。

最適な残響時間は、それぞれの音の形態によっても違うのだが、一般的に、会議室や演劇芝居では短く、交響曲などを演奏する音楽ホールは長めに設定することが多い。

 

残響時間を長くするということは、エコーマイクと同じ効果がえられるので、音に箔が出るというか良く聞こえるのだけれど、音の鮮明さが失われる。

従って、音楽ホールだからといってやたらと長い残響時間もよろしくない。

一つ一つの楽器が奏でる音色が聞き取れなくなってしまうからだ。

オーケストラなのか、独奏なのかによっても、もちろん違う。

実に、神経質なほどの残響時間の設定が、そのホールの善し悪しを決める。

ちなみに、クラシック音楽を目的としたサントリーホールは、2.1秒。

 

音楽家にとって、また音楽愛好家にとっては、指揮者がタクトを振り上げる一瞬の静けさも、そして演奏後にピタリと止まった空気の静けさもまた、演奏の一部なのである。

 

あともう一つ、神経をすり減らすのが反射音。

近年になって側方からの初期反射音が、音響効果に大きく影響することが知られ、サントリーホールの側壁は三角錐となっている。初期反射音をホール全体に分布させる目的。

体感ではわからないほどの、僅かな遅れをもって耳にはいる音が広がりを持った音として聞こえる効果があるらしい。実際は、反射音だなんて気づかないけれど。

 

こうしてみると、音楽ホールというは、まさに箱そのものが芸術品じゃーあーりませんか!

久々に、耳も目も、美しい芸術に触れましたぞ。

芸術の秋ですな~

 

 

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