まだ、3月末だというのに、日中の日差しは初夏のようにまぶしかった。
初めてバルセロナを訪れたのは、もう20年近くも前になる。
まだ、ペセタ通貨が流通していた当時、日本の5円玉と同じような、中央に穴があいたコインにどこか親しみを感じた。
バルセロナの街を歩くと、アントニオ・ガウディが残した建築に出会える。
動物的な曲線そ持つ彼の建築は、どこかファンタジックな世界さえ彷彿させる。
カサミラ、グエル邸、グエル公園、カサバトリョ、そして、1882年に着工以来、未だに完成していないサグラダ・ファミリア。
もちろん、私が訪れた時も工事中だった(ようだ)。
「ようだ」というのは、一応lクレーンは立っているものの、造る気があるんだかないんだか、
人はまばら、しかも忙しく働いている気配はみじんもない。
当時、完成までには、あと200年なんて言われていたけど、このペースじゃ、一生終わんないよ、まー、ガウディさんには悪いが、完成させずに「永遠と造り続ける建築」をウリとしてもいけるんじゃない??
なんてコトを考えていた不謹慎な私。
ところが、ついにこの終わらない建築が終わりを迎えるという。
あー、そうか、もう、飽きたんだね、そりゃそうだよねー。(どこまでも不謹慎な私)
と思ったら、意外にもそうでもないらしい。
3Dや高品質コンクリートの開発が進んだこと(当初ぜーんぶ石で造る予定だったらしい。。無理ですから)や、入場者が増加して財源が安定したことが理由とされているが、真意のところはわからん。
一応、2026年の完成予定だそうです。
人間の心理とは不思議なもので、ピリオドを打たれると、ふいに寂しく感じるものだ。
実に工期145年。
完成の折には、是非再び訪れてみたいものですな。
この動画が妙にカッコえーです。。
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