「若者の住宅貧困」と「空き家」のIrony

 

突然ワタクシ事で恐縮ですが、ワタクシ田舎生まれの田舎育ち。

小、中、と無事義務教育を終え、まあ、人並みに高校にも入りました。

んで、もうこれ以上勉強はいいだんべ、と何にも考えずに入った高校は、まあ当時のいわゆる進学校だったんだわ。

そんなわけで、なんか知らんうちに、大学まで行くようになってしもた。

 

親元を出たのは、大学生になってから。

つまり、うら若き18歳のときであります。(一応、ワタクシにもそういう時代があった)

実は、家を出たくて出たくてたまらんかった。

今思えば、あれがワタクシの反抗期だったんかしら??

 

それ以来、親とは一緒に暮らしていない。一時的な帰省を除いて。

親には申し訳ないと思うが、今も一緒に暮らしたいとは思わない。

もちろん、こちらで仕事をしているということもあるけれど、その昔マトモな職に付けず、浮浪者のような生活をしていた時期も、実家に帰ろうとは思わなかった。

 

先日、某有名ブロガーさん(?)、その他、あちこちで取り上げられていたコレ。

「若者の住宅問題」

ビッグイシュー基金というNPO法人による調査なんだが、

要するに、低所得の若者(未婚20~39歳年収200万以下)の4人に3人が親と同居、若者が厳しい住宅事情におかれてる、んで、家賃補助や公的住宅がもっと必要だと。

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おい、おい、チョト待て。

人減ってんのにこれ以上住宅作ってどうするよ。

10軒に1軒以上の割合で、空き家が放置されてるってのに、まだ作るんか?

 

都市部では、特に生活費における住宅負担が重いということらしいが、過去10年の賃貸相場は変わってない、というかむしろ下がっとる。

都市部の家賃相場指数↓

(出典)一般財団法人日本不動産研究所
(出典)一般財団法人日本不動産研究所

 

決して社会的に住宅事情が悪くなっているとは思えない。

 

少し、辛口かも知れませんがね、ワタクシ個人的にはですね、彼らの生活能力が衰えているんじゃないかって気がするんです。

自力で生活する力が。

同居している彼らの7割以上が、親の家に住み続けたいという結果を見ても、より安定した場所で、生活負担に苦しむことなく、いざと言う時には親が食べさせてくれる、そんな安全志向を求めていることがわかる。

 

都会の中は、実に雑多である。

超富豪のように暮らす人もいれば、底辺を這いつくばって暮らす人もいる。

しかし、雑多であるが故、どんなことをしてでも自活できる場所が都会ではないかと思うわけでして、古いしがらみもしきたりもなく、隣近所の目を気にすることもなく、つべこべ屁理屈言わなきゃ食い扶持を得ることはできる。そこから這い上がるか、底辺に這いつくばったままでいるかは、個人の裁量ではないかと。

要は、死ぬ気になりゃ、人間どんなことしてでも生きていける、というのがワタクシの持説であります。

 

確かにね、生活基盤は大事。

バブルがはじけた後、低迷する社会の中で、若者は常に厳しい状況におかれていたと思うのです。

いや、バブルの後だけではない。戦後だってそうだ。

今に始まったわけではない。

先が全く見えない絶望的な世の中でも、自力で生きていく力を付けていった。

だから今がある。

 

ついに空き家が10%を越え、いよいよ環境悪化の根源とされるようになって、年末に対策法が整備されましたけど、それこそ、空き家をタダで貸し出したらどないなん?

自分で補修&維持管理することを条件にさ。

安全志向の彼らは、そんなとこ住みたくないって言うのかもしれんけど。

 

これからこの国を背負っていく若者たちが、汗水流して自力で生きていく能力を失くしてったら、マジでこの国消えてなくなってしまうんじゃね、って、古い人間は思うのでありますよ。

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