四川地震に思う

 

 

20日朝、中国四川省で起きた地震は、既に188人の犠牲者を出している。

救援が滞れば、さらに増える可能性もある。

 

気象庁が発表した今回の地震発生のメカニズムによると、ユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートが衝突して起こる逆断層。

 

2008年の四川大地震の時と同じだが、別の断層だろうとの見方が強い。

二つのプレートがぶつかるこの付近は、過去に何度も大きな地震に見舞われ、多くの命が亡くなっている。

 

過去の度重なる被害を受けて、国も建物の耐震化を図るよう対策を講じてきた。

しかし、耐震補強の為に支給される補助金は、1000元(約1万6000円)

低所得者層にとっては、耐震補強なんてできたものじゃない。

まして、建て替えなんて、夢のまた夢。

 

政府関係者のビルが無傷で残っているすぐ横で、彼らの住む古い家が、見るも無惨に崩れている写真は、弱肉強食とでも言わんばかりの貧富の格差を物語っている。

 

貧しい人間は、生きる権利さえ奪われるのか。

ただ貧しいというだけで、危険な目にさらされなくてはならないのか。

 

何かオカシイ。

オカシイと分かっていても、声高に叫ぶとブタ箱に投げられる。

もっとオカシイ。

 

食料や物資が足りていないのは明白。

時間との戦いで救援の人手が必要なのも明白。

それでもなお、他国の援助を断るのは、何かやましいことでもあるんかい?李さん。

世界中の懐疑のまなざしを受けてでも、国民の生命以上に何か守りたいものが、彼らにはあるらしい。

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