「バリアフリー」そのルールの背景にあるもの

 

どーも、こんにちわ。

ウェブプログラムが不具合起こして仕事にならんので、

回復を待っている間にちょろっと。

 

「保育園落ちた」の投稿で、全国的に待機児童問題が浮き彫りになっておりますが、某NPO代表の方が、その打開策を述べていらっしゃいました。これ。

「舛添東京都知事が3分でできる、効果的な待機児童対策はこれだ!」

 

えっと、チャチャを入れるわけではないのですけど、ストレート直球で投げる前に、も少し慎重に吟味する必要があるんじゃないかと思いまして。

要するに、保育所作るにもバリアフリー条例にかかって、やれトイレだのスロープだの、廊下の幅だの、、いろいろクリアしなければいけない条件が多すぎて(しかも実態にそぐわないものばかり)、保育所作ろうにも作れないじゃん!ってことを言われているわけです。

54d47125728cfc17791348d9c440af4d_s

そうなんだよな~。

実態にそぐわない規制というものは、ホント腐るほどある。(腐ってるものもあるけど)

実務を知らない現場経験ゼロのお役人が作る規制ってのは、バリアフリー条例に限らず、だいたいこんな感じ。

現実とかけ離れていることアリアリなんですわ。

 

同じように、実態にそぐわない規制で、デベ時代、苦労したのが駐車場附置義務。

マンションの規模に応じて、設置台数が決められるんですけど、都心のど真ん中で、一般人には車なんてほとんど必要ない、路線が網の目のように整備された街で、本当にこんだけ駐車場いるんかな?と思いつつ、でも決まりだから仕方ないよね、って意味もなく作っておりました。敷地が限られているから、機械式駐車場をムリクリ入れて台数を確保するわけです。

んが、蓋を開けてみると、実際は駐車場の借り手はそんなになくて空きばかり。駐車代を回収できない代わりにメンテナンスコストばかりかさんでしまって、マンション維持管理のお荷物になっているという話。

最近、各行政で見直しされてるらしいですが。

 

これと同じことがバリアフリー条例においても言えるわけですな。

ただ、ここでちょっと考慮しなければならないのは、公共性のある建築物ということです。

 

某代表さんが言われるように、保育所を利用するのは主に幼児と保育士さんであって、大人が使うような車椅子を子供が使うわけはない。

が、バリアフリー条例でいう、「不特定の人」とはそういう意味ではありません。

その建物を主に利用する人だけでなく、「どんな人」でも「建物の利用に不自由のない」こと、どちらかというとユニバーサル的な意味合いでしょうか。

 

確かに、車椅子の保育士さんってあまり見かけませんけど、車椅子に乗ってたら保育士さんになれないのでしょうか?(スミマセン、保育士の資格条件とか詳しくないんですけど)きちんんと作業分担すれば、彼らにだってできることはあるはずですよね。

また、送り迎えする親御さんが車椅子を利用する場合だってありますね。

はたまた、杖をついたおじいちゃんおばあちゃんたちが、お孫さんに会いに来ちゃいけないんでしょうか。

 

そういうことです。

公共性のある場所は、「どんな人」でも不自由なく建物を利用できる、これがユニバーサル、バリアフリーでいう「平等」の基本的な考え方なのです。

 

なんでもかんでも規制でがんじがらめにするのは非効率極まりないし、だからといってなんでもかんでもアリアリにするのも公共性の平等が損なわれるわけでして。

ので、条件によって緩和すればいいのではないかと。

一定の規模以上とか、収容人数に応じてバリアフリーを整備する、逆にごくごく小さな規模の施設は、それなりに利用者も限定されるわけだから、そこまでがんじがらめにする必要もない、できれば整備してくださいね、的な緩いものでよいかと。

 

保育士でないワタクシが、外野から口出すのもどうかと思いましたが、未来を担う子供達が元気に育っていって欲しいと思いつつ。

さて、プログラムは回復したかしら??頼むよ〜(涙)

Please follow and like us:

コメントを残す