ジョン・レノンが掲げた理想郷へ近づく日

 

今まで疑問すら抱かなかったけれど。

なぜ国境というものがあるのだろう???

 

世界銀行が示した報告書に、世界の移民政策の変化が経済成長を押し上げる可能性があると述べられている。[関連記事]

単に途上国から先進国への一方向の流れに留まらず、双方向の移動が世界経済を動かすというのだ。

先進国の熟練労働者の失業者が途上国へ移動し、途上国の若年層が先進国において就業の機会を得るという双方向の人の流れ。

東日本大震災後、ちょっとした移住ブームが起きた。

また、少し前から、日本経済を危ぶみ、富裕層が資金フライトとともに自らもフライトして移住するという、いわば日本脱出のスタイルが企業経営者などに定着しつつある。

が、それは、日本が危ないから他へ行くという、どちらかというと消極的な考え方に近く、ここでいう移動は、そうした単に母国を離れて移住することだけを言っているのではない。

 

世界には、195の国(日本を含め日本が承認している国)がある。

そしてその数以上の民族や文化が存在する。

未知の世界に対する恐れ、警戒、たぶんそれらは国境という境界線がなせるものだと思う。そしてそこから生まれる不信感、お互いを理解し合えないことによる憎悪が、戦争という惨事を引き起こす。

たぶん、(これは持論にすぎないが)もしも世界に国境などなければ、世界戦争など起きることもないと考える。

いや、正確には国家というべきか。ジョンの言葉を借りるなら。

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「国家はない。殺すことも誰かに殺されることもない。人間の兄弟愛に満ちた世界を」

故ジョン・レノンは、楽曲「イマジン」でそう語る。

ジョンが掲げた理想の世界は、もしかすると国境を自由に行き来する移民によって実現されるのではないかと思う。

もちろん、様々な障害や難題も生じるであろう。

人間の本能として排他的感情が存在するのも事実だし、自らの生命を守るために、支配や優位性を保とうとするのも本能だ。

けれど、ぶつかり合いながらも交流が生まれるところに、ジョンの理想郷が存在する。たぶん。

 

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