以前のエントリーでも書きましたが、このところのマンション販売が好調なようでして。。
資産インフレの期待と、長期金利上昇懸念。
半ば、マスコミお得意の煽りで、消費者を焦らせている感も否めないのだが。
将来的には上がる可能性は高いとされている金利も、今現在はジリ高停滞と言う感じだし、反対に、メガバンクに対抗して、さらに金利を下げて顧客獲得を狙う新興バンクも多く出てきている。
好調な売れ行きに合わせて、マンション価格自体もジリジリと高騰。
おおよそ、昨年の1割から2割増しといったところだろうか。
資材高騰の原価高(資材の品薄ではなく単に円安の影響)が価格に転化しているのに加え、
デベロッパーがかなり強気。
増税前の駆け込みの影響と、インフレ期待の需要増を見越しているわけだ。
んなもんで、増税後のほうが安かったということも無きにしもあらず。
こういうわけ→「住宅の買い時は?と聞かれたら」
そんな好調なマンション業界を、 独走状態でトップを切って走っているのが野村不動産。
これまでは、三井、三菱、住友といった財閥系がトップに座していたのだが、昨年度供給戸数で首位に躍り出た。
さらにその成約率も8割と、他社を引き離している。
何故そこまでに躍進したのか?
一部の評論家は、「PROUD」の高級イメージと、人気の高いエリアに集中供給してきたことの相乗効果に加え、開発から販売までを同じ組織で手がける体制にあるとする。
多くの大手デベは販売だけを子会社として別組織にしていたり、全く別の会社に委託したりしていることがある。
マンションに限らず何でもそうだが、作った者が販売しないと、作り手の熱意というものは伝わりにくい。
モデルルームを訪れた客に、ここぞ、というツボを、マニュアルではなく本人の言葉で語れるかどうかは、作ったものでないとなかなかできるものではない。
数年前、この会社は伸びる、と思ったことがある。
野村のマンション「PROUD」のアフターサービスに立ち会ったときのこと。
通常は、引き渡し後の定期点検など施工会社に一任して、売主自ら顔出したり、様子伺いをするなんてことはごく稀。
けど、野村は違った。
部長クラスの責任者が現場に赴き、問題がある家に一軒一軒、施工担当と共に回っていたのだ。
この意味がお分かりになるだろうか。
技術的な話はできなくとも、営業の責任者が足を運ぶということは、一人一人の顧客をいかに大事に思っているかという、売主の顧客に対する誠意の表れである。
さらに、不具合の補修だけでなく、メンテナンス部隊といって数名の女性グループが、レンジフードの掃除の仕方とか、サッシのキーキーいう音を無くす方法とか、日常のメンテナンスでできるお手入れ方法を実践を交えて教えて回っていたのだ。
以前見た、ある住宅雑誌で、アフターサービス満足度のランキングが出ていた。
トップはダントツで野村不動産。
これらのことを目の当たりに見て、この統計データの意味を納得したものだった。
ことデベロッパーというものは、引き渡しまでは愛想がいいが、引き渡しを終えると知らん顔、というパターンが多い。
アフターサービスの点検時に、アレコレ指摘しようものなら、それこそクレーマー扱いのように、冷たい態度をとる。(中にはホントのクレーマーもいますがね)
アフターサービスの対応の善し悪しが、契約時の対応の善し悪しよりも、購入者にとって幸か不幸かは自明のことである。
野村不動産の快挙の理由は、実際のマンション購入者の口コミなども大きく影響しているのではないか、と思えてならない。
ちなみに、アフターサービス満足度、最下位は大京、ブービーは東京建物という結果。
これも納得。
マンションをご検討のみなさん、ご参考くだされ。