正直、ここまで盛り上がりを見せるとは想像もしていなかった。
日本中が、喜びに満ちあふれた五輪開催決定の瞬間。
思えば、この五輪開催の言い出しっぺ、前都知事の石原サンなんですよね。
すっかり記憶に薄れてましたが。。
2016年の時には、この人、いったい何を言い出すんかいな、と、
ワタクシはっきり申し上げて批判的に見ておりました。
世間離れした爺さんが夢物語語って、一般庶民を翻弄させんでくれ!
とまで酷いことを思っていたのでございまする。
当時のマスコミも、石原サンの反体政党の集団も、税金の無駄遣いだ!とか言って、結構叩いてたように拙者は記憶しとるぞ。
それがそれが、一転してこの盛り上がり。
まーマスコミも現金なもんだわ・・・。
個人的に好きかと言われたら頷けないとこはあるんだが、石原サンの先見の明には、恐れ入った。
経済効果云々よりも何よりも、ここ何年も失い続けていた日本人の活力、国の一体感、大和魂ともいうのか、日本人の心に明かりをともす、そうした効果が何倍も大きいのだ、と今改めて感じた。
さて、これから。
建設業株や、不動産業株が軒並み高値を付け、インフラ需要が大きく期待されていることが伺える。
が、ハイテク技術を駆使した技術、環境に配慮したエコロジーな建物etc・・・
そんなものは、どうでもよろしい。
そんなものは黙っていても作られるし、厳しい言い方かもしれないが、それは当たり前に期待されていて、最先端の技術を世界に向けて発信する、もう、その役目は超えていると思うのでございます。
先般のエントリーにも書きましたが、昨年のロンドン五輪のように、成熟した都市が世界に向けて発信するべきメッセージとは何か?
平和を重んじる倫理観、文化を誇りに思う国民性。
五輪開催に関わる当事者だけでなく、国全体が、世界中を温かく迎える寛い心を持てるかどうか、それこそが高度文明国としての象徴だ。
ロンドン五輪サッカーで、問題となった韓国選手のような行動にも、寛容できる心の寛さを日本人の誇りとして持ち続けたい。
真に豊かな国とは、豊かな心を持つ国民が暮らす国である。
そうした国民が暮らす国だから、平和な国なんだよ、と。
静かに、そして力強く、世界に向けてメッセージを発信できることを、
来る2020年の日本に願う。