ピロン、と一通の見慣れないアドレスがメールボックスに入っていた。
誰これ??
「その節は大変お世話になり・・云々
・・・無事入居できまして・・云々」
おーー、そうかそうか。
昨年のクリスマスイブ、世間の華やかな賑わいを横目に、
ヒドい竣工現場の内覧に立ち会った彼からだ。
んー、無事入居できてよかったよかった、めでたしめでたし。
とはならない。
こうして、依頼者からメールが入るのは、「よからぬこと」が起きました。という知らせ。
なんとしましたかな?ご主人。
問題が起きたのは、先週末の土曜。
夜遅くになって、東京都心はバケツの水をひっくり返したような大雨に見舞われた。
たまたま地階の廊下に居合わせた彼が、壁と床の取り合い部分から水が浸入しているのを発見。
メールの文面からすると、相当の量の水が入ってきたらしい。他の住人の手も借りて、バケツで必死に排出したとか。
やってしまいましたか。
大○建設さん。
んで、売主の積○ハウスの説明が、「大雨で排水経路にゴミが詰まって水が溢れて浸水した」そうな。
意味不明(斬!)
この業界に入って、そこそこなりますが、私、未だかつてマンション販売の営業マンやカスタマー担当者と呼ばれる、いわゆる顧客を相手にする担当者が、まともな説明をしているのを聞いたことがない。
大手だろうが、中小だろうが、関係なし。
もちろん、みんながみんな、そうじゃないと思いますよ。
いえ、そうじゃないことを願っております。はい。
たぶん、今回の事故は、地下防水の不備、もしくは、クラック。かな。
躯体の漏水は、原因を特定するのが難しい。
相当のプロが調査しても、100%止水はありえない。
いずれにしても、致命傷ですわ、漏水は。