なんかヘンだよ、日本の「女性の支援策」

 

あの、一応宣言しておきますけど、ワタクシ♀です。

とあるニュースをきっかけに改めて痛感したのですけど、「ジェンダー平等」という観念は、我が国において、ない。

全くない。いや、多少はあるかもしれないが、1ミクロンのマイノリティだ。

resize (1)

表面的には、雇用均等だとか、男女平等だとか言われますけれども、根本的というか社会観念というか、人間の意識として、ない。

まあ、それが、こうした「野次」として、特段の目的を持った発言でもなんでもなく発せられるわけですが、そもそも、「子育て支援法」だとか、今国会に提出された「女性活躍法案」をわざわざ作らなければならないということ自体、つまり、意識的にそうしたルールを作らないければならないほど、国民の自然な感覚として「ジェンダー平等」というものがないということだ。

 

確かに、女性が社会に参画するというのは、長い歴史的文化的慣習なども背景にあって、国や地域ごとに同じとはいかないだろう。

しかし、西欧や一部アフリカ諸国などのように、女性が社会で「普通に」活躍しているのと、我が国のそれと比べると、どうも異質なものを感じずにはいられない。

 

これは、あくまで♀的観点になりますが(♂の皆様スミマセン)、どうも「上から目線」的な威圧感を感じずにはいられないんですよ。

僕たち、紳士的な寛容さで、あなた方が活躍できるようにしてあげますよ、と。

”女性の社会進出を妨げる要因、妊娠・出産・育児・親の介護、これらを支援する制度をつくりますから、どうぞ社会で活躍して下さい”と。

 

ひねくれてますか? あー、そうですか。

でも、支援って何ですか?国が支援策をわざわざ作らないと、女性は自由に仕事を選ぶこともできないってこと自体、そもそもオカシイと思うんですよ。

 

根本は、たぶん、この筆者が無意識的に記事の中で使ったと思われる、一文に集約されるのだと思う。

以下、一部引用

だから女性の社会進出云々などは社会の変化に任せるべきで政府が口出しすべきではない。いや、そもそも女性が社会に進出していないのだとかを管理職の割合などで判断すべきでもない。出産や子育てがある以上はそれは仕方ないことだし、企業において歯車にならず選択肢が多いということ自体が女性にとっては幸せなことであるはずだ。」

引用ここまで

”出産や子育てがある以上はそれは仕方ないことだし”

確かに、出産は女性にしかできませんけど、子育ては女性がするもの、という潜在意識が丸出しわかります。

もちろん、家事や育児が好きで、社会に出て行くよりも家庭の中にいたい、そう自ら願ってやる人もいる。

それはそれでいいと思う。

要するに、自分のやりたいことを「自ら選択して」自ら望む人生を、男性も女性も平等に与えられるべき。

それが「ジェンダー平等」であり、人権の尊重ではないかと。

オレが外で働いて稼いでくるんだから、オマエは家庭を守って子育てに勤しめ。

って、なんであんたに私の人生決められなきゃならんのだ?

(言っとくが、愚痴ってるわけではない。ワタクシ未婚、子供もおりませんので。)

嫁さんより給料安いと、男のメンツがたたん、って何だよ。

夫の給料の方がよくなきゃならん、って誰が決めたんだよ。

 

こういう社会の潜在意識が、少子化を招いているってことに、何で気づかない?

手厚い支援策つくれば、子供が増えるとでも思っているのだろうか?

女性の管理職や役員登用を多くすれば、会社がよくなると本気で思っているのだろうか?

いい加減、気づいたらどう?それとも、わざと目を反らしているのかね。

 

Please follow and like us: