ヘルメットかぶって、手にはiPad。
おっちゃん、仕事中にネットサーフィンしとるんか!
いえ、違います。彼ら、真面目に働いてます。
俺たちの仕事っぷりを見とくれ!!
現場管理の世界も、ココまで来ましたか。
建築の現場では、設計士さんが描いた設計図を元に、施工側で実際の施工をするためのより詳細な図面を描きます。
んで、それを見ながら、監督さんが職人さんに指示出したり、チェックしたりします。
まー、それがバカにならない量なんですわ。
今はどこのゼネコンも、施工図を外注してますけど(記載ミスで解体まで追い込まれる事故が起こるのも無理はないですが・・いや、チェックしてればあり得んがな)、まあ、描くのも大変だけど、現場に持ち込んで作業するのも、これ又大変。規模がでっかくなればなるほど。
手描き図面の時代からCADになって、随分建築の世界も変わりましたけど(ちなみに私は手描きの時代は知らん)、今はその線データーを集積した図面さえ、建物全体を構成する個々の情報として集積される仕組みになってしまった。
Building Information Models(BIM)、簡単に言えば、3次元で建物をビジュアル化して、そこにありとあらゆる情報、例えば、ここにはこういうメーカーのこういう材料を使うとか、入力していく。で、施工者はもちろん、設計者や施主までもその情報を共有できる仕組み。
すべてコンピューター(サーバー)上でシステム化されているわけなので、現場もこれを見ながら、ここはこう納まるな、あれ、ここの情報が抜けてる、あら、ここ部材ぶつかるやん、みたいなことがビジュアルに分かる。
んで、動画でも見られるように、現場ではおっちゃんら、iPadなどのタブレット端末に映し出される図面を見ながらチェックしてるというわけさ。
図面上の訂正があっても、瞬時に最新データーを現場で受取れる。その逆も然り。現場で見つかった問題を瞬時に事務所に送る。
スゴイ時代になりましたわ。
もうね、「ブラウザって何?」なんて言ってると明日机ないかもよ、部長さん。