150年の時を経て実現したトルコの夢とイスタンブールへの誘い

 

イスタンブールは、西洋と東洋が同居する街。

遥か昔、東西の貿易交流が盛んになるにつれ、シルクロードの重要都市として繁栄していった。

その西洋と東洋を分けているのが、ボスポラス海峡だ。

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随分昔の話だが、イスタンブールを訪れたとき、このボスポラス海峡を隔てて、西側と東側で、全く街の造りが違っていたのが、とても興味深かったのを覚えている。

西側は、いわゆる西洋の街。石造りの建物が軒を連ね、ヨーロッパの古い街並みを思い起こさせる。

一方東側は、木造の建物がずらりと建ち並び、そして、どの建物にもどこか西洋的な趣を醸し出す出窓が付いていた。

 

西洋と東洋が出会う街。

そして、イスラムのモスク、アヤソフィアの尖塔が空中に描き出されるスカイライン。

何とも言えない、異次元の世界にでも降り立ったかのような感覚だった。

 

この街を一望できる場所がガラタ塔

ここから、イスタンブールの街だけでなく、ボスポラス海峡も一望できる。

たしか、日のまだ高いうちに頂上に上り、日が沈むまで、刻一刻ボスポラス海峡の表情が変わっていくのを、飽きもせず、ただじーっと眺めていたのを覚えている。

とにかく、美しい光景だった。

後で知人に聞いた話だが、

「彼女を口説きたかったら、ボスポラス海峡を眺めながら語ると、落とせない人はいない」

なんてなことを言っておりましたが、まあ、ワタクシは一応、♀だし。。変な趣味もないので。

♂の皆様、是非試してみて下され。

 

さて、そんな異次元の都市イスタンブール、ボスポラス海峡に、海底トンネルが開通した。

全然知らんかったけど、大成建設さんがJVで入っていたんですね。

なんと150年来の夢だったとかいう話ですが、150年前というと、1860年頃ですか、日本はまだ江戸幕府ですわ。ちょんまげ結うてましたわ。

そんなころに、海の底をトンネルで結ぶなんぞ、よくぞ想像できたものだと、ちょっとビックリですが、その長年のトルコ人の夢を、我々がお手伝いできることになるなんぞ、当時のちょんまげ侍さんは、夢にも思んかったでしょうな。

トルコ?どこやそれ?みたいな。

 

ちょっと前に、デモ騒動で騒がしかったイスタンブールですが、それでも着実に近代都市へと成長をしているようです。

美しいポスポラス海峡と、異次元の世界。そして経済発展とともに成長する都市。

イスタンブールは、まだまだ秘めた魅力があると、信じてやまぬ。

 

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