今日もどこかで天井落下

 

祝・東京五輪開催決定!

実は、内心ドキドキしていたのですが。。

素直に嬉しいニュースでした。

 

さて、先日のミューザ川崎のエントリーに引き続き、天井落下の話。

このところ、立て続けに落ちてます。

いずれも、どういうわけか屋内プール。

単なる偶然とは思えない。

 

これに先立ち、国交省が出した先般の告示で、新築に対しては、一定の条件に該当する天井は規定の構造検証方法で安全性を検討すること、そして既存の建物についても、落下防止のための対策を講じることが定められた。

もちろん、今までもこれら内装材に関した法令はあったけれど、その内容とは、

「屋根ふき材、内装材(天井はこれに含まれる)、外装材、帳壁その他これらに類する建築物の部分及び広告塔、装飾塔その他建築物の屋外に取付けるものは、風圧並びに地震その他の振動及び衝撃によって脱落しないようにしなければならない。」

とまあ、なんとも大雑把というか、極々当たり前のことが述べられているに過ぎない。

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で、今回の告示で、一定規模以上の天井については、具体的に構造検証方法が示された形。

具体的に設計の段階で何をしなければならないか、また既存のマンションやビルのオーナー、管理者なども、何をすべきか、これ↓わかりやすく纏めていますので、ご活用あれ。

「告示対応ナビ」

(ここの製品進めているわけじゃないよ。でもわかりやすい)

 

しかし、なぜ、偶然にも屋内プールが重なったのか??

先の大震災でも、大空間の天井落下はあちこちであったわけだが、このケースに至っては、特別に大きな揺れが原因ではない。

コレ、単に偶然ではなく、屋内プールという用途が、少なからず関係しているんじゃないか?と推測する。

施設情報を拝見する限り、通年で運営しているから、冬場は当然温水プールになる。温水でなくとも相当の換気を行っていなければ、内部は高湿度状態。

建物の内装材というのは、材料によって耐久性の違いはあれ、総じて湿気に対して弱い。

防水に対しての配慮や十分な換気がなされないまま、メンテナンスも疎かになれば、相当劣化が進む。

吊りボルトやフックなどに錆や亀裂、弛みが生じ、僅かな揺れでも耐え切れなくなったのではないか??と。(あくまで推測ですが)

今回の告示に続いて、

震度4以上の揺れを受けた建物は、天井材をチェックするよう通達が出ている。

事故を誘発する劣化が起きていないか調べなさいよ、ということ。

見えないところで起きている劣化が、大変なことになるぞ、ということを証明した事故。いずれも負傷者が出なかったことが、不幸中の幸いでしょうか。

とりあえず、悪いことは言わん。異常を察知したら、壁際へ逃げて下さいな。

 

 

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