恋する携帯 in ラゴス

 

アフリカ大陸へ始めて足を踏み入れたのは、6、7年も前になるのだろうか。

ヨーロッパ経由でチュニジアに入ったのが始めてだった。

まだ、アラブの春がわき起こる前で、外者の目には、穏やかなイスラム文化の歴史を持つ異国として映った。

美しい地中海に面し、白壁に青い扉の建物が軒を並べ、世界遺産として有名なカルタゴ遺跡を持つチュニジアは、ヨーロッパ圏の人々にとって人気の観光地であったが・・・。

アラブの春以降はどうなったのだろうか、と少々気にはなっているのだが。

 

50カ国以上もの国からなるアフリカは、未だ大半が発展途上。

そして、貧困、飢餓、伝染病などが蔓延し、未だ各地で紛争が絶えず、政治的に安定している国は数少ない。

 

そんなネガティブなイメージの強いアフリカではあるが、ここに来て世界から注目をされていることは各メディアが報じている通り。

豊富な天然資源と今後10年内に爆発的に増加知るであろう人口をみれば、アジア諸国で見られる以上に、経済成長の滞在エネルギーを秘めている。

中でもナイジェリアは、人口1億6000万を越え、豊富な産油国としてアフリカの中でも最も高い経済成長を誇る国の一つとなっている。

そんなナイジェリアを舞台にしたアフリカ映画「恋する携帯 in ラゴス」に出会った。

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内容は、見知らぬ男女の携帯が入れ替わってしまうというラブコメディだが、その中にナイジェリアの文化や経済格差のある国民生活などなど、様々な国の背景が映し出されていた。

先進国並の富裕層が存在する一方、貧しい暮らしに明け暮れる農村の人々。

新興国に見られる経済格差は、例に漏れず、極端なまでに国民の生活レベルを隔てている。

が、そうした格差の中にも、人間本来の心の拠り所は何か、というメッセージを、穏やかに優しく発しているような映画だった。

 

ハイウッドに対し、ノリウッドと呼ばれるアフリカ映画。

以前は、くだらないとかつまらないとか、とにかく評判は悪かったらしい。

ところが、ところが。。

んー、アフリカ映画も捨てたもんじゃない。。と思えた一作◎

「恋する携帯 in ラゴス」

 

 

 

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