ブルースタジオが手がける(仮称)収益物件 を覗いてみたら。

 

京王線沿いの郊外。

駅前といえど、それらしき商店街もなく、大きなショッピングモールなく。

どことなく、廃れた感の漂うある街。

それでも駅前広場らしき場所が工事中だったのは、一応開発予定はあるということか。

 

そんなひっそりとした街で、ブルースタジオが収益物件として改修を行う予定の現場調査に潜り込んでみた。

ブルースタジオと言えば、業界では名の知れたリノベーションを専門とするデザインスタジオだ。

斬新なデザインというよりも、生活を創るデザインという言葉がふさわしい。

中古をほぼフルリノベーションして、ガラリと新しい生活スタイルを提供してしまう、その思い切りのよさは、清々しくも感じられる。

 

んで、密かにこのブルースタジオさんに憧れを抱いておりましたワタクシ、とある収益物件の改修事前調査ということで、興味津々、知人にお願いして現場に潜り込ませてもらった。

一体、どんな物件に手をつけようというのか。。。

 

駅からほんの数分、ある路地に面した、一応昔は商店街だった場所。

築50年以上というから、私よりも長く生きているその木造(一部鉄骨)の建物は、古さは感じられるものの、まー、しゃんとした佇まいではあった。(プライバシーの関係上、外観写真は割愛させていただきます。。あしからず。。)

 

一階が店舗としてテナント貸し、2階にオーナー住居と賃貸住宅という造りだった。

ブリースタジオが木造をやるのか??と不思議に思っていたのだが、どうもオーナーからの依頼らしい。

 

さて、劣化診断開始。

と、室内に入った瞬間、ん??

足の裏に感じる違和感は、相当な床の傾きを示していた。

Exif_JPEG_PICTURE

木造なら、仕方ない。

漏水のあともちらほら。

Exif_JPEG_PICTURE

屋根防水は機能していない模様。

 

今では、サッシ外枠が木というのも、防火上あり得ないのだが、当時はこういうのでよかったんですな。でも、完全に腐食して手すりが落ちそう。

Exif_JPEG_PICTURE

お風呂も、もちろんバランス釜。

Exif_JPEG_PICTURE

床材のデッキプレートは完璧に錆びてます。

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE

 

コレはスゴイ!

一応柱です。でも宙に浮いてます。

Exif_JPEG_PICTURE

ブランコのように、ブラブラ揺れる柱。

それでも建物は崩れないんですねー。以外と強いものなんですな。。

 

収益物件の改修というのは、実はそう簡単ではない。

空き家ならまだしも、居住者やテナントが入っていながら、改修をするのは容易ではない。

中身を空っぽにして、骨組み補強をしてリノベーションを行ったほうが割安で早い。

 

だが、そこは賃貸経営。

費用対効果がなければ意味がない。

家賃のほどはわからないが、築50年超でも、一応満室となっているのは、新宿まで一本という京王線の徒歩数分の距離にあるという利便性だからだろうか?

なるべくお金をかけずに現状維持で、危険だけがないように、と考えるオーナーの気持ちも分からなくもない。

さて、ブルースタジオの手腕はいかに!

 

Please follow and like us: