あら、これ聞いたことアルアル
てなニュースが目についたので、深読みしてみた。
去年の秋口だったかな。
そうそう、ギリシャ問題がかなり深刻になっていた頃だ。
ギリシャを発端として、南欧諸国が相次いで財政悪化の危機に晒され、
それまでスペイン等でバブルを呈していた不動産価格は、一気に暴落していった。
ローンを払えず、次々に手放される不動産。
ユーロ危機が叫ばれる中、残るは不良債権と化した不動産だけ。
欧州内の経済を立て直し、不動産価格を押し上げる為には、海外からの資金に頼るしかない、
と戦略を立てた第一号が、確かポルトガルだと聞いた。
50万ユーロで不動産を購入すれば、5年後に永住権を付けますよ、というおまけ付き。
仕組みは、まず不動産購入(居住する必要なし。投資でOK)後、投資家ビザが貰える。
それを3回更新すると、永住権が貰える。
5年間、50万ユーロをポルトガルに寝かしとく、ということですな。
ポルトガルで永住権を取得する、ということはユーロ圏どこでも住めるワケでして、
ヨーロッパ好きの私は、えらく感動した。
この話を聞いた当時は、確かまだ1ユーロが100円だったころ。(うーん、懐かしい響きだ!)
50万ユーロは、当時で5000万。
そんな大金持っとらんわ!って、一気に撃沈した。
この話を、ウホウホで喜ぶ者は。。。
私みたいなヨーロッパ好きだけでなく、Chinese富裕層。
日本国籍で、日本のパスポートを持っていれば、世界中どこに行くにも、まず不便を感じない。
が、彼らは違う。ヨーロッパの永住権なんて、喉から手が出るほど欲しいモノ。
Chinese 富裕層の彼らに、愛国心はどこ吹く風だ。
当時この話を聞いた時は、確かまだ法案に上がったばかりだったはず。
もし決まれば、きっと彼らはハイエナのように群がるだろうって言われていた。
それが、ポルトガルの狙いであって、需要が高めて不動産価格を押し上げようと。
ふーーん、私ニャ、縁のない話だわ、
ってんで流していたら、お、やっぱり凄いことになっとる。
ポルトガルに習って、スペイン、キプロス、南欧のあちこちでこの政策やってたのね。。
が、キプロスでずっこけた投資家さんたちもいるようで。アーメン。
連合した母体は不安定。
共通通貨の仕組みが根本的なゆがみを生んでいる。
それでもやっぱり、ヨーロッパに憧れるワタクシ。。ナノデアリマス。