買う買わないで迷ったら、一服ついでにどうぞ。。

 

このところ、中古マンションインスペクションのご依頼が立て続いたので、私見的ではありますが、判断材料ネタということで。

 

こちら(A)と

RIMG0003

こちら(B)。

RIMG0007

 

何の資料もなしに、外観だけをパッと見でどちらが古い?

さらに、おおよその築年数を当てられた方、スゴイ!!

 

正解は最後のお楽しみ。(ってスクロールすれば分かるけど)

 

要は、どこのノウハウ本でも書かれている通り、マンションは管理で決まるといっても過言ではない。

定期的な修繕工事と日々のメンテナンス、これが命ですな。

別に壊れているわけじゃないから、お金かけなくてもいいんでない?

と思うかもしれなが、何か不具合が出てからだと莫大にコストが跳ね上がる。

定期的に健康診断してれば、風邪薬で済んだものが、こじらせて入院なんてことになる人間の病気と同じ。

 

Aは千葉県松戸市、Bは東京都世田谷区。

久しぶりに世田谷に出没しましたが、やっぱりいいわ~。

いえ、どちらも閑静なんですよ。住宅地としては申し分ない。

でもね、なんというか、世田谷の閑静さには、寂れた感がない。

ただ、どちらの物件も駅からちょっと遠い。

ま、これは相反するメリット、デメリットということで。

 

で、問題の中身はというと、やっぱり築年数の浅い方に軍配が上がる。

ネックは給排水設備。

1990年代後半から一気に普及し始めた樹脂管であれば、ほぼ半永久的に更新不要で使用可。

一方それ以前のものは鉄とか銅など、金属製の場合が多い。

一般的に金属製の寿命は20年~30年。

なので、いずれ配管の更新が必要となってくるわけです。長く所有するつもりならば。。

 

もし、自分が買うとすれば、こういった設備を使っている物件は、破格の値段で購入して、ほぼスケルトンにしてフルリノベーションってパターンを選ぶ。

安心して住めるから。

賃貸所有する場合でも、しょっちゅう入居者から、水漏れだの排水詰まりだのってクレーム受けるより、よっぽど精神的にラクですもん。

 

スケルトンにするメリットはもう一つ。

実は、調査して見るとわかるんですが、築年数の古い建物の方は、やっぱり躯体に所々クラックがある。

今回見た古い方も、ほったらかしておくと深刻なケースになるかも・・と思われるようなものが見つかった。

基本、躯体は共用部ですが、管理組合に申し出れば簡単な補修は個人でやることに問題はない。

スケルトンにして、躯体を表し、クラックにエポキシ注入、もしくは無収縮モルタルなどの補修を行う。

リフォームの「ついで」に行う作業としては、めちゃくちゃ費用対効果の高い作業です。

健全な構造体は後々のトラブルも少ない。当たり前ですがね。

 

んま、今回の物件は、買うか?と言われれば、私ならどちらも買わない。

(なら、つべこべ言うな!と突っ込まないでオクレ)

もちろん不動産の価値観は人ぞれぞれですから、何に価値を見いだすか、ですけどね。

 

では、お待ちかね(でもない?)正解です。

 

A:築6年

B:築27年

 

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