いわゆるボロ物件と呼ばれるものでも、高い利回りを出す「お宝」は確かにある。
築30年を超える中古物件の流通が拡大しているとのことだが、圧倒的な価格の安さに、容易に手が届くという気安さで、人気を集めている。
不動産屋の中には、そういった物件を綺麗に化粧直しして、リフォーム済みとして売っているものもあり、ぱっと見では古さを感じさせない。
でもね、どうせ買うなら、、、とおススメしたいのが、1981年以降に建築されたもの。
築年数でいうと、32年になりますな。
これは、建築界で、大きな変化があった年。
1978年の宮城県沖地震を受けて、構造計算の考え方が変わった。
平たく言えば、より厳しくなったということ。
時々、築35年を越すマンションを診ることあるけど、確かに、躯体はお世辞にも問題ありません、とは言えない。
ま、でもこれは、考え方ですから買うなとは言いませんよ。
確かに築古物件はお手頃ですし、数年程度所有するだけのつもりなら、十分買うに値するものだと思う。
少々、クラック入っていようが、すぐにグシャと崩れるものではないし、防水さえ機能していれば、生活するには何ら支障ない。
別に、隙間風がひゅーひゅー入ってても、死ぬわけじゃない。
ただ、長く所有するつもりなら、計画的に買った方がいいかも。
生活に支障をきたす雨漏り、錆び水、等々、まーいろいろと修繕にお金が飛んでいくのは当然として、やっぱり構造耐力としては、かなり劣る。
(中には旧耐震でも、めちゃくちゃ堅固に作ってあるものもあるが。。まさにお宝!)
確立論でしかないけど、巷で騒がれているような巨大地震でどっちが安全か、というと新耐震後の建物に軍配があがる。
もちろん、築浅のものでも酷いのもあるけどね。
それこそ、違法建築ってレッテル貼ってもいいくらいのものに、お目にかかることだってある。
ババを引くって言いますけど、こういうの、絶対に掴まないで下さい!
(と言っても、普通目に付かないところで露見するから、難しいんですが。。)
とにかく、一つの目安として、1981年(昭和56年)という数字を頭に入れておくことをおススメしますよーという、つぶやき。
(Twitterで呟くには、長過ぎるのでこっちに書いた・・)
追記ですが、先般のバングラディシュのビル崩壊事故、昨日の報道記事見たら、死者400人になっていました。
なんてことだ。
我々が衣服を安くて手に入れられる恩恵の裏で、400人もの犠牲者が出る。
なんだか、申し訳なくて。。。ユニクロ、もう買えないかも。
彼女たちの、労働環境が改善されることを願いつつ、亡くなった方々のご冥福をお祈りします。