えー、先日、ワタクシ人生初の体験をいたしました。
MRI、そう、あの人間窯焼き機のような穴蔵に入ってまいりましたよ。
いや、驚いたの何のって、じつにウルサイ機械やなーって。
穴蔵だから余計に響くのか知らんが、まあ、うるさいこと、うるさいこと。
ギーン、ビュン、ドカン・・・中でインベーダーゲーム(←年代分かりますな)でもやってはるんか?
と思いましたよ。
さて、前置きはこれくらいにしまして、前回のエントリーでも、少し触れましたけど、最近の日本のトイレって、まあ実に、あれやこれややってくれるんです。
まあ、それが必要かどうかは別として、究極の快適性を求めるメーカーの姿勢は、ワタクシ、心底立派だと思っております。(嘘じゃないよ)
特に、住宅設備機器と言われる、水周り設備に至っては、実に痒いところに手が届く、的な至れり尽くせり感があります。
例えば、キッチンでは、吊戸棚の耐震ラッチ(地震で揺れた際に、ロックが掛かって扉が開かないようになる仕組み)なんかは、もはや常識になりましたし、包丁差し収納のチャイルドロック、レシピ本が置けるラックとかiPodについないでミュージックが流れる装置なんか、まあ、優雅なマダムを彷彿させるものがあります。絶対コンビニ弁当チン、なんてしないだろうな、っていう。。
洗面化粧台だって、三面鏡に曇り止めヒーター、ドライヤーを収納する場所にコンセント、シンク手前の収納には歯ブラシがしまえる場所・・とまあ、こっちの行動を見透かしているかのように、すべて計算ずくの完璧さであります。
こういう、痒いところに手が届く的な、細かい気遣いって、やっぱり日本のメーカーの得意とするところなんだろね。
加えて強調したいのは、精度の高さ。他の製品でも同じように、日本製品が、世界中で信頼を得ている一番の強みでもあるわけですが、住宅設備だって、然りなのよ。
例えばGROHE社の水栓って、高級マンションの代名詞のように言われますけど、個人的にはぶっちゃけ、日本製のほうが断然いい!って断言します。
お風呂のシャワーヘッド、手元にON/OFFのボタンが付いているものがありますけど、GROHE社のものだと、OFFにしても、水が止まらないってことが何度かありました(もちろん新築)。
んで、機能的におかしくない?って施工担当者に聞いたんですけど、メーカーの仕様上、水圧強いと完全に止まらないんです、と。
ダメじゃん・・・
キッチン水栓も鶴の首のようにスラッとして、デザイン的にはステキ!って思うのですけど、蛇口がシンク面から高いせいか、シャワーにすると、結構周りに水滴跳ねるんですわ。
あ、決してGROHEさんをダメだししてるわけじゃないんですけど、やっぱ比較すると、あと一歩ツメが甘いって感じてしまうわけです。それでも、水栓で言えばGROHEさんは世界シェア、No.1。
LIXILさんとかTOTOさんとか、もっと海外に売り出せば(やってるんだろうけど)、断然トップだと、ワタクシ確信します。
しかし。
やっぱり、どの業界でも自分の縄張りを侵されたくないと思うのは同じで、用意周到というか姑息というか、あるんですな。
特に、ヨーロッパのほうがその傾向が強いみたいで、日本のガラケーじゃないけど、そこのメーカーで作ったものはそこのメーカーでしか直せない、しかも、何年かしたら、必ず修理・交換が大前提のように作られてるのだとか。
んで、基本あちらは、既存のものを改良して使うというスタンスなので、新規に参入するのが、さらに難しいとか(メーカーさん曰く)。
確かにな~。
ヨーロッパのホテルとかで、たまにロータンクが壁に埋め込まれているトイレとかあったな。どないしてメンテするんじゃと。
まあね、それぞれお家事情はあるにせよ、使い手の目線で開発するということは、世界共通のメーカー精神でなくてはならんし、そうしたものが長く生き残っていくんだと思うんだわ。
ということで、日本の住設メーカー、頑張れ!という応援デシタ。