えと、どうでもいい話ですが、ワタクシ、先日携帯を買い替えました。
別に新しいものが欲しかったわけではなく、どうにもこうにも使えなくなってしまったので。
充電して出かけたはずなのに、何にも使ってなくても午後になると電池がほぼ空になったり、サイトを見ていると、いきなりシャットダウンしたり。
まあ、携帯なんて電池がなければただのハコ。
2年も過ぎたし、電池の劣化かなと、点検してもらったら、水漏れ検知がありました、だと。
へ?濡らしてないのに水漏れ?
修理に1万円以上も掛けるのもアホらしく、泣く泣く買い替えました。
恥ずかしながら、このとき初めて知ったのですけど、携帯ってほとんど防水機能ついていないんですってね。「防水機能付き」と謳っていなければ、ほぼゼロなんですと。
ワタクシ、てっきり生活防水程度はあるものかと、思っておりました。
だって、腕時計などはほとんど全種、生活防水程度はついているでしょ。
同じ感覚で携帯もそうかと。
んなもんで、ちょっとでも雨が掛かったり、汗で濡れたりした程度でもNGらしい。
まあ、電化製品だから当たり前じゃん、って思うかもしれませんけど、でもさ、携帯って腕時計と同じく、ずっと身につけて持ち歩くから携帯っつうわけで、だとすればだよ、生活防水程度は、当然考慮されるべきでしょ、と消費者は思うわけですよ。
自撮りきれいに写せますよとか、どうでもいい機能をごちゃごちゃ追加するよりも、もっと基本的な機能考えてほしいわ。
メーカーさん、宜しくお願いします。
でもね、思ったんですけど、これもメーカーと各キャリアの陰謀かと。
もともと、2年で買い替えるように仕向けられているんだな、ってね。
契約期間も2年ごとだし、いろいろな付帯キャンペーンも、2年で切れる場合がほとんどだし。
本体そのものも、(今回のワタクシのケースのように)2年経てば、ボロが出てくるようになってる。
(店員さんに言ったら、苦笑いしてましたけど・・)
まあ、メーカーもキャリアも、売れなきゃ生き延びれないわけだから、ずーっと一つのものを大事に使い続ける客(ワタクシのことだ)は、あんまり嬉しくないんだよね。
分かるけどさ、何だかな~~。
おっと、前置きのつもりが、えらい長話になってもうたわ。
本題はね、モノづくりということで、真面目な建築のお話だったんですけどね。
先日、あるお宅の調査にお伺いしたときに発覚したことなんですが、もともと、その方からのご依頼は、壁(巾木)と床との隙間がエライ開いてきて、ちょっと調べてほしいってことだったんです。
まだ、築半年という、ピカピカの新しいマンション。都心の一等地にデーンと構えるタワーマンション。
拝見させて頂くと、確かにひどい。
最初はこんなではなかった、ということで、フローリングの伸縮かも?と推測しましたけど、無垢材でもなければ、ここまで開くことは、まずない。
いろいろ調べた結果、壁の下地ボードのジョイント部が、少し「くの字」状になっているようで、おそらく、最初はあまり目立たなかったけど、もともと「くの字」に曲がっていたところに床の伸縮で、余計に隙間が目立つようになったのではないか、と。
まあ、見た目は、確かに酷いが、建物の機能的な面からすると、特段深刻な問題ではない。
手直しする側はいやがるだろうけどね。かなり、めんどいから。
ところが、です。
開いていた隙間から、たまたま中を覗いたところ、もっと深刻な問題を発見してしまったわけです。
ここの壁は戸境壁で、お隣の住戸と接する壁。
マンションの戸境壁ってのは、規模にもよりますけど、今回のような大規模マンションですと耐火性能が要求されます。
最近のタワーマンションでは、建物の重量を軽くするため、戸境壁はコンクリートではなく、乾式間仕切りを採用するケースがほとんど。要は軽量鉄骨材にボード仕上げ。
これで、メーカーが規定する施工方法でもって、耐火性能の認定を取っているわけです。
その耐火性能を保つために必要なこととして、床スラブとボードとは、シール処理などで密着していなければならんわけですが・・・
覗いて見えたモノは、軽量鉄骨材に床スラブコンクリート。
え?
ココ、戸境壁だよね・・(汗、汗、汗)。
はてはて、壁が曲がってるどころの話ではなくなってしまいました。
つまり、耐火性能を満たしていない可能性「大」。
今回は、たまたま、隙間ができたので覗くことができたわけですけど、通常は、仕上がってしまえば隠蔽されて見えないところです。
建築に求められる要素は「用・強・美」。
初めて建築学んだしょっぱなに、教わりました。
美しさは大事。
けど、人命を守ることは、その何万倍も大事。
モノづくりに携わる人間において、絶対忘れてはならないことなんですよ。
これ、ただの施工不良って話では済まされない。
ちなみに、売主&施工会社は、超が3つくらい付く大手でゴザイマス。(暴)