ワタクシ、高尚な趣味も何も持たない、極々平凡な人間でありますが、やはり、精神的にヘトヘトのときはね、ちらっと音楽なんぞに耳を傾けると、心休まるんですわ。
いえ、特にコレといったものではございませんのよ。
棚にある古いCDを取り出して、PCのドライブにサクッと。
なんでしょね、この感じ。
今更ながら思うのですけど、そのときの心境によって、同じメロディでもいろいろ音色を変えて耳に届く。
音色はいろんな形をとるけれど、心に響くものに変わりはない。
もちろん、人ぞれぞれ好みがありますけど、人の心に響かない音楽は、たぶんこの世にない、とワタクシ確信しています。
そこには、作り手の情熱というか愛情というか、もっとキザな言い方すると魂みたいなものが、注ぎ込まれているからだと。
何気に耳に入る音楽にこんな思いを抱いたのは、先般Apple社を巡る訴訟を知ってから。
総額100億円アップル社を訴えた 日本の中小企業島野製作所「下請け」だからって、ナメるなよ 絶対に負けられない戦いがある
確かにこりゃ酷いな。
大企業とその下請けの関係は、まあ大なり小なり、似たようなことはあるだろうけど、Macユーザーとしては、ちょっと残念でなりませぬな。
あ、iPhoneは使ってないけどね。でも、iPhone6に変えよかな、って思って矢先だから、ちょっとショックですわ。
記事によると、どうもこの横柄なやり方は、2011年にCEOに就任したティム・クック氏によるものらしいが、なんというか・・・・ジョブズ氏がもし生きていたら、何と言うだろう。彼はどう行動するだろう。
考えても仕方がないけれど、ただひたすら、モノ作りに情熱を注いできた彼の姿は、きっと変わることはない。
そう、製品に込める彼の情熱と愛情、それが、Appleの製品を世界中の人々に愛されるものに作り上げていった。
世界中の人々がApple製品に虜になったのは、彼の情熱がそこにあったからだと思うのです。
戦略とか経営上の策とか、たぶんそんなことではなく、製品を手にしたユーザーは彼の情熱を感じることができた。
まさにモノ作りの神髄とでも言おうか。
どんなものでも、そこに作り手の愛情が込められたものは、自然と人の心に感動を与える。
電化製品であれ、音楽であれ、建築であれ。
非常に残念なニュースではあったが、またいつか、ジョブズ氏の魂を受け継ぐ作り手が現れることを願いつつ、そして、自分もジョブズ氏のようでありたいと願いつつ。