米フォーブス誌が報じた「最も影響ある人物」、2年連続で、露プーチン大統領が1位。
このニュースを聞いた時、ワタクシ、
はぁ、マジで? 何でやねん?
という感じで、「最も影響ある」というのは、もしかすると「最も嫌われている」という意味なのか?とフォーブス誌が意図する裏の裏を勘ぐりさえした。
あ、裏の裏は表だな。変なとこ突っ込まんといて。
いや、別に、プーチン氏が嫌いとか、そういうことではないのだけれど、正直、私の中では彼の存在はかなり薄かった。
ウクライナ危機の時には、真剣にこのまま第三次世界大戦になるのかと、薄気味悪ささえ感じたけれど、さりとて、一瞬のことにすぎなかったし、その時でさえ、やはり彼の存在は、私にとっては薄かった。
いるよね、そういう人って。
むちゃくちゃ重要な人物なのに、何故か影薄い人って。
あー、もちろん会ったことなんてございませんわよ。
んが、先日、ロシアのヴァルダイ会議で行われたプーチン氏の演説が要約された記事を目にして、納得しましたわ。
深い・・。
やっぱり、世界中から嫌われる、あ、違った、世界中で最も影響ある人物と言われるだけある、と。
確かに、かなり乱暴な見方をすれば、単に西側諸国を批判しているようにも受け止められるが、第二次世界大戦から冷戦時代を経て、現在に至る過去を振り返ってみると、彼の言うことは真を突いている。
彼らは「正義」の名の下に、国際秩序を堅持しているようで、実は、結局新たな脅威を生み出しているに他ならないと。
まあ、ウクライナ危機に関しては、そりゃどうかな、って気もしなくはなかったですが、それでも、大枠、彼の主張は真を付いているように思う。
思うに、多分、西側も、いずれかの国は、薄々同じようなことは気づいているんじゃないかと思う。
体張って堂々と言えないだけで。
要するに、自分らで自分らの都合の良いように作り出した国際ルールに背くことになるから、歯ぎしりしながら、言えないでいる。
まるで、ジャイアンの世界だな。
政治とか、国際社会とか、ワタクシ、そっち畑の人間でないので難しいことは分かりませんけど、ただ、プーチン大統領が、西側諸国から制裁を受けても、(内心はどうか分からんが)毅然かつ堂々と表に立っているのは、彼の中に揺るぎない理念を持っているからではないか、と思った次第でゴザイマス。
単なる影の薄いガンコオヤジと思っていたけど、う~ん、もしかするとスゴイ大局観を持った人なのかもしれないなあ。
まあ、一国のトップですから当たり前っちゃー、当たり前なんですけど。
んで、この間のAPECの夜のイベントでの一場面。
プーチン大統領が、さりげなく自分のショールを習近平夫人の肩に掛ける場面が。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=HsbPFmTyt_A
メディアは、いろいろガタガタ言っておりますけど、ワタクシ、一応♀の目線で言わせてもらえば、こんなジェントルマンな行為はないですよ。
いや~惚れるわ。