リベリアに渡った大工

 

世界の総陸地面積は、参入されていない国の分、多く見積もってざっと1億3500万k㎡。

日本の国土面積は、約370万k㎡。

その割合2.7%。

world_navi

 

いや、別に統計ごっこをしようとしているわけではない。

巨大な世界という舞台からすると、日本という国がいかに豆粒か、よくわかる。

 

そして、世界の国の数195カ国。

日本が国として承認している数だから、事実上はもっと多いだろう。

 

ひょんなきっかけで、リベリアに渡った大工さんに出会った。

 

す・・・すまん・・・リベリアってドコ??

私の低レベルの頭では、その場所さえ分からなかった。

 

西アフリカの先端に、ちょこんと位置する。

ここ↓

http://p.tl/Ut3z

アメリカ合衆国の黒人奴隷解放によって建国された国らしいが、詳細はウィキペディアで調べとくれ。

 

で、なんでまた彼は、よりに寄ってこんなところに(失礼!)行ったのか。

彼もひょんなきっかけで、現地に知り合いを持つ知人に出会ったことがきっかけだった。

 

情報も何もない。

(いや、私なんか場所さえ分からなかったくらいだ。自慢じゃないが・・。)

唯一外務省の情報では、渡航見送りなんてことしか書いていない。

そりゃそうだろう。

噂では、時計を奪う為に腕を切り落とす、なんて言われていたくらい、アフリカでもっとも治安の悪い国として認識されている。

 

死を覚悟していたのか。

それでも、命を掛けてでも、挑戦したい、大工として生きたいという思いに脱帽した。

彼は、作業中の事故で、一時は働くことさえできずに生活保護を受けていたという。

そんな折に出会った、異国でのチャンスだった。

 

彼を奮起させたもの。

それこそが、モノ作りに生きる職人魂だ。

 

閉ざされた日本という檻から飛び出し、世界で生きる。

彼は言う。
世界が日本を求めているのだと。
そうだ、ここでジタンダしている場合ではない。

豆粒のようなちっぽけな日本が、世界から求められているのだ。

これこそが、日本が世界で生き残る唯一の道かもしれない。

 

彼のキラキラした瞳が、とても印象的だった。