甘い汁の後には苦い薬

 

ついに、来ました。

電力完全自由化。

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従来から自由化の話はありましたし、工場や大型需要者向けには、すでに自由化されてましたけど、家庭用電力は最後の最後まで大手電力会社がダダこねてて、正直、もっとずっと先のことかと思っていたんですよ、ワタクシ。

やっぱり、大震災が引き金になったのでしょうかね。

それまでも大手電力会社の、ややもすると横柄な態度に批判はありました。けど、どうにもならん寡占状態だったわけで、関連会社、消費者は黙って目をつぶっていたところはあったと思います。

公共料金て言いますけど、水道以外はすべて民間ですから公共でもなんでもない。

選択の余地もなく、決められた特定の民間企業の営利に、我々は貢献していたわけです。

 

確かにね、いろんな事業者が参入してくると、わけわかんない怪しいモノも出てくるって危険はありますよ。東電さんが言うように、安定した供給に疑義ありって主張もわからなくもないですけど、今のご時世、説得力ないよなあ。「既得権益手放したくない」オーラが丸見え。

かつての電電公社が民営化して、通信事業が飛躍的に進歩したのは、誰もが認めるところでっしゃろ。

ただ、郵政をはじめ、まだまだ政府の庇護ならぬ、お上の支配的な構図は残っているよね。

 

電力会社に限らず、この「既得権益手放したくない」オーラ、というか「実権を握るものがすべてをねじ伏せる」的な社会構造というか、今の日本の社会に蔓延っている病巣みたいなものだと、ワタクシ時々感じることがあります。ここは社会主義国家か?みたいな。

権力者に縛られ、監視され、有無を言わせない。

あ、最近メディアをにぎわせているSMAP騒動もそんな感じがしたね。

芸能情報なんて、全く興味なかったけど、なぜかついつい注目してもうたわ。

あれも、芸能界という、古~い、昔からのしきたりがモノを言うみたいな、なんつうか、窮屈な社会構造の一面を垣間見た感じでしたな。

エンターテイメントが、この先飛躍的に革新されていく希望は、残念ながら、ことごとくゼロに近い。

 

こうした構造は、悲しきかな、どこの業界にも企業にも少なからずあるものなんでしょうけれど、建築・不動産の世界でも、まあ酷いものでしたね。でしたって過去形なのは、以前と比べると今は多少良くなった感があります。多少ね。

建築の世界ではお金を出す方が強い、不動産の世界では情報を持っている方が強いって構造が、まあそりゃ、はっきりしてましたから、半ばいいなり的。でも、その結果がいろんな不祥事を招く、んでもって末端の消費者の不利益になる、いいことなんてこれっぽっちもありゃしない。薄々そういうことに気づいた人たちもいて、どうにかこうにか救われているこの世界。

 

一つの集団や社会をコントロールする意味では、一定のルールは必要。けど、そのルールの上に居座って権力でもって意のままにしようとするのは、コレ、権力の乱用って言いますね。ハイ、良い子は小学校でお勉強しましたね。

 

まあ、とにもかくにも、エネルギー業界に少し光が見えてきたのは良いことです。

んでもって、4月から自由化、そいじゃ、ちょっくら料金比較してみるか、と思いきや、消費者庁のHPに掲載されている参入予定事業者一覧を眺めたら・・・・・

http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/summary/retailers_list/

な、なんじゃこの数!

しかも、まだ料金改定の予定があるとか、他社を睨んで料金出していないとこもあるし。クラクラしてきた。

自分で選べるってのは大歓迎だけど、こりゃ、決めるの大変だわ。

どこか、良い比較サイト出してオクレ~